「秋分に向けて何を整えていきますか?」

今回のテーマは、
「秋分に向けて何を整えていきますか?」

まだまだ暑い日が続きますが、
じわじわと秋の気配が漂うようになってきましたね。

葉山でも夕方に海辺を散歩すると、
サーっと吹いてくる風が気持ちよく、
ことしの夏ももう終わりなんだな〜と感じさせられます。

季節の移り変わりで言えば、
ことしは9月22日が秋分にあたります。

秋分というのは、一年を4つに区切った節目の一つで、
昼と夜の長さがちょうど同じになります。
これから冬至に向かって徐々に日が短くなっていくわけですが。。。

前の冬至が去年の12月22日。
ここを起点とした場合、もう1年の4分の3が過ぎようとしています。
去年の冬至の頃、皆さんは何をされていましたか?

コロナのことを予想していた方はおられますか?笑

こうした季節の区切りは単なる決まりではなく、
ヒトが生き物として感じている「リズム」のひとつ。

季節のリズムは、地球の公転リズム。。。

つまり、地球という星が太陽のまわりを移動していく時間ですが、
地球は少し傾きながら自転しているため、
時期によって太陽の当たり方が変わってきます。

その結果、寒暖の差が生じ、
春・夏・秋・冬と季節が移ろっていくわけですね。

この四季のリズムが1年のリズムであたりますが。。。
当然、心も体もその影響を受けることになります。

冬至から春分、夏至と移ろい。。。

いま、秋分に向けて身体は何を感じているでしょうか?

いろいろなとらえ方があると思いますが。。。
「収穫の秋」という言葉があるように、
この季節は、

「春に播いた種が実る時期」

にあたりますよね。
僕自身、先日、千葉の鴨川を久しぶりに訪ねて、
稲刈りを初体験しましたが。。。笑

現代人にとって、農業って身近という感じではないですね。
だから、収穫の秋だなんて言われても関係ない?

そう思った人も多いかもしれませんが、
それは実感がないだけで、
僕たちの身体はたえず外部の刺激を受けています。

そう、季節の変化(めぐり)も、
人の活動に大きな影響を与えているのです。

たとえば、朝、太陽が昇って明るくなってくると、
脳内でセロトニンが分泌されて、覚醒モードに入ります。
で、日中は体温が上がっていき、
体内環境が活動に適した状態になります。

そして、夜になると今度はメラトニンが分泌されはじめ、
それとともに少しずつ眠くなっていきます。

自律神経のリズムも変化し、
活動モードの交感神経から
休息モードの副交感神経に切り替わっていくわけです。

深夜に働く人、シフト制で夜勤を続けている人もいますが、
身体はあまり望んでいないわけで。。。
最近ではこの分野の研究が進んできたため、

「体調管理にはリズムが必要!」

ということが科学的にも語られるようになってきました。
(時間医学、時間栄養学などと呼ばれています)

こうした身体とリズムの関わりは、
当然、季節に関しても当てはまります。

いや、正確に言うと、科学的にそこまでわかっているわけではありません。
1日のリズムに関しては、それを裏付ける

「時計遺伝子」

が発見されたため、研究が一気に進んでいき、
ノーベル賞の受賞者まで現れるようになりましたが。。。

季節のリズムも、もう一つ重要な月のリズムも、
この種の発見がないため、
まだまだ経験則で語られている領域。。。。

とはいえ、考えてみてください。

1日に昼と夜があり、身体の生理リズムもそのなかで変化し、
メンタルにも影響を与えているわけです。

それと同様、冬至から春分にかけてじわじわ暖かくなり。。。
夏に向かって活力も上がっていきますね。
そして、秋分、冬至に向けて活力は落ちていく。。。

心理的には、1日のリズムも1年のリズムも
おなじ「めぐり」であることがわかるでしょう。

たとえば、朝、気持ちよく目が覚めたら、誰もが必ず、

「さあ、今日は何をしよう?」

と思いますよね?
嫌なことがあったとしても、窓から差しこめてくる日差しが気持ちよかったら、
それだけでやる気が出てくるかもしれません。

わかりやすく言えば、それが身体面から見た
「朝」のシチュエーション。

これを、一年のリズムに当てはめたらどうでしょうか?

冬の寒さが徐々に和らぎ、活動しやすくなっていく時期、
ざっくり言えば、春分の頃が「朝」にあたるのかもしれません。

皆さん、その頃に何を思っていたでしょうか?
春分の時期(3月21日)と言えば、
日本ではちょうどコロナが社会問題になり始め、

やがて社会全体が自粛モードになり。。。
経済にも、仕事にも影響を与えはじめていきましたよね。

その頃、皆さんは何を感じておられましたか?

「これは新しい時代の始まりだ!」

と少しでも感じた人は、
きっと「何か新しいこと」を始めていたはずです。

できる範囲で、ささやかなことであっても。。。

ことしは一年がドラスティックに変化していますが、
この変化を身体に宿っているリズムと重ね合わせた場合、

春に何かを始め、活力がピークになった夏の時期を経て、
いろいろな意味で成果が見えてくるのが

「秋」

と言えるかもしれません。

占星術などでもいろいろ語られているようですが。。。
ここで皆さんにお伝えしたいのは、

「身体の声を聞くと、いろいろなことがわかってくるよ」

もっと言えば、

「リズムに沿って生きている人ほど、自然は味方になってくれる」

ということ。

外部の環境に応じて、
本当は無意識に気持ちは変化しているわけですが。。。

でも、カレンダーをただ時間の流れとして見ていると、
リズムはどうしても見失われます。

それでも何かを感じ、できることをやってきたはずですから、
まずこれまでの季節を振り返り、

秋に何が収穫できそうか? (何を学び、何が理解できたか? それは今後にどうつながるか?)

ゆったり思いをめぐらせるといいでしょう。
そして、冬至に向かう次の3か月、
1年の締めくくりに向けて何をしていくか。。。

こんなふうにふわっと季節を意識していくと、
動きがリズムに乗り、変化を感じやすくなっていきます。

自然の流れを大事にし、
無理やり力づくで物事を進めていくやり方から、
少しずつ抜け出せていくでしょう。

セルフメンテナンスして、身体を整えることの意味も、
リズムを感じる力を養うことが、じつは大きかったりするのです。

次回のメルマガは、ゆかさんにバトンタッチしますので、
楽しみにお待ちください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。

セルフメンテナンス協会・メールマガジン2020/09/13配信)より転載

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