新型コロナウイルスによって社会はどう変わるか?
今回のテーマは、
「新型コロナウイルスによって社会はどう変わるか?」
です。
前回のメルマガで免疫の話をしましたが、
「身体を守ってくれているはずの免疫の働きが、
じつは病気を起こす原因もつくっている」
この部分に驚いた人もいたかもしれません。
繰り返しますが、免疫って「炎症を起こす働き」なんですね。
だから、「免疫力を上げる」という言い方をよくしますが、
必要以上に免疫を上げたら、
炎症で体じゅうがひどいことになります。笑
その結果起こる症状の一つが、
アレルギーだと言ったら、なるほど、と思うでしょう。
もちろん、それだけでなく、
たとえば、不摂生して肥満になると、
免疫細胞(白血球)は余分な脂肪を攻撃しはじめます。
何だか嘘みたいな話ですが。。。笑
肥満によっても炎症が起こり、
放置しておくと、それがメタボや動脈硬化にもつながっていくわけです。
なぜこんな話をするかというと。。。
大事なのは「免疫力を上げること」ではなく、
「生き方のバランスを整えること」
ここにポイントがあることが見えてくるからです。
働きすぎであったり、
食べすぎであったり、
寝不足であったり。。。
いや、楽しくやれているのならいいですが、
嫌なこと、納得いかないことを長期間強いられていると、
身体はストレスをためていき、
それがバランスの崩れにつながります。
その結果、免疫が炎症反応を起こすことによって、
自分自身をも攻撃しはじめるわけです。
つまり、炎症が悪いわけではなく、
まして、ウイルスが悪いわけでも、
感染したことに問題があるわけでもなく。。。
「すべての原因は自分のなかにある」
身体の働きをたどっていくと、
そんなつながりが見えてきませんか?
前置きが長くなりましたが、ここから本題です。笑
「新型コロナウイルスによって社会はどう変わるか?」
今回のテーマに絡めてまず認識したいのは、
ウイルス自体は、この世界のどこにでも存在しているという点。
新型コロナウイルスは、
コロナウイルスの仲間が変異して生まれたため、
免疫が対応しにくいと言われていますね。
でも、それだけの理由で感染が広がり、
地球規模のパンデミックが起こったわけではないでしょう。
僕が興味深く感じているのは、
自粛要請(世界的にはロックダウン)によって、
ほとんど強制的に経済活動を止められてしまったこと。
経済活動って、僕たち一人一人の活動の総和で成り立ってますよね?
そこにストップがかかったということは、
「頑張るのをちょっとやめなさい」
という、自然からのメッセージに感じられます。
一人一人の身体の状態と重ね合わせた場合、
「頑張りすぎることで社会全体がバランスを崩し、
炎症が慢性化し、パンデミックという『重症化』につながった」
こうしたつながりが見えてくるからです。
頑張ることで社会が発展し、活動の幅が膨れ上がっていきましたが、
あまりに過剰だったのかもしれません。
そもそも、僕たちの身体というのは、
人工的で、過密な環境にストレスを感じるようにできています。
自然から遠ざかれば、その分、身体は外部環境に違和感を覚えます。
「自然な生活」をただ礼賛しているわけではなく、
あくまでも生理的な話です。
現代人の多くは、炎症が起きやすい環境に身を置いているのです。
数多くのガン手術を経験されてきた医師の土橋重隆先生は、
「ガンになることで、これまでの生き方を強制的に変えさせられる」
とよく話されていました。
もちろん、ネガティブな意味ではありません。
「ガンにならなければ変えられないものがあったんですよ」
そう、本人にとってつらいことでも、
身体(生命)はそういう選択をすることもあるようなのです。
細胞のガン化も、ウイルス感染症も、
ストレス→炎症によって重症化する点は共通していますよね?
だとしたら、この世界的なパンデミックも
「そうならなければ変えられないものがあった」
そこに真実があるのかも。
変えられないもの? それはもう、一人一人の生き方でしょう。
これから世の中はどうなっていくか?
身体のなかで起きていることをふまえたら、
「脱炎症化社会」
僕のなかには、そんな言葉が浮かび上がってきます。
身体をいじめて、心のバランスを壊し、でも、それを乗り越えて。。。
これからそういう価値観が
どんどんと薄れていくのではないかと思います。
といって、社会が停滞してしまうわけではなく、
・身体を整えたほうが何事もうまくいく。
・心地よいほうが能力が発揮できる。
・環境を大事にすると調子が良くなる。
こうした生き方に一人一人が目覚めて、実際にシフトしていく。。。
その結果、社会もより高いレベルでバランス(調和)を取り戻していく。。。
図らずもウイルスの導きで。。。
もちろん、すぐに生き方を変えたり、
ベースにある価値観や考え方を見直すのは容易ではないでしょう。
でも、病気になってしまったら、
いろいろ抱えていたとしても、仕事を休みますね?
生き方を見直したりせざるをえないですね?
病気になることは悪いわけでも、失敗でもなく、
「炎症を通じてバランスの崩れを知らせる」
身体からのサイン、お知らせのようなもの。
僕たちは巻き起こる炎症のストームのなかで、
いよいよ本当の「自己変革」が求められているのかもしれません。
さかんに使われている「3密」という言葉にしても、
単に距離を離すというだけでなく、
「ストレスフルな場所からいったん離れ、
生き方のモードを脱炎症の方向に切り替える」
そのためのキーワードとして受け止められるでしょう。
「心地よく生きる」ことをきれいごとに終わらせず、
むやみに頑張らなくても、意に沿わないことを続けなくても、
豊かに、楽しく生きていける。
能力を発揮でき、ハッピーになれる。
そのことを証明していきませんか?
僕たちは、セルフメンテナンスを通じて、
そうした変化のプロセスを皆さんと共有し、
なにより実際に変化していきたいと思っています。
それなりの覚悟も必要だし、決してイージーではないですが、
進む道は用意されています。
具体的な方法もあります。
勇気を出して進んでいけば体感が増し、自信も確信も湧いてきます。
ぜひご一緒しましょう!
*セルフメンテナンス協会・メールマガジン(2020/07/09配信)より転載
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自らの「体」と「心」と「脳(思考⇒行動)」を能動的にメンテナンスすることにより、
自らのポテンシャルを最大化させ、自分自身や社会の幸福度を高める。
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