長沼が15年にわたって取材したインタビュー・対談記事を、「セルフメンテナンスな人たち」と題してご紹介していきます。

●人類学

・辻信一
「正しさにとらわれず、『悩むことを楽しむ』ことが人生の豊かさにつながっていきます」(辻信一①)
「身体を持って、人を愛するため、僕たちはこの世界に生まれてきたんです」(辻信一②)

・養老孟司
「『科学的に正しい』という言葉に寄りかからず、論理的に考えることが大切なんです」(養老孟司)

・栗本慎一郎
「こんなものが歴史じゃないだろうという思いを、ずっと持ち続けてきました」(栗本慎一郎①)
「ヒントを得るのは構いませんが、答えは求めるな。自分で考えろと言いたい」(栗本慎一郎②)
「日本人の起源なんて、いまの知性のレベルじゃ問題そのものがわからないですよ」(栗本慎一郎③)
「弁証法なんてまるっきり信用していないですよ」(栗本慎一郎④)
「共通点があっても、まず世界観がなければね」(栗本慎一郎⑤)
「日本人特有の民族性って、そういう議論がわからないね」(栗本慎一郎⑥)

・幕内秀夫
「日本人のための病気にならない食べ方」(幕内秀夫①)
「日本のように水と塩の両方が満たせる国は、ほかに見当たりません」(幕内秀夫②)

●生命学

・平良一彦
「沖縄の長寿を過去の遺産にせず、若い世代に伝えていくことが、これからのテーマですね」(平良一彦)

・光岡知足
「全体の「2割」が変わるだけで調和が訪れます」(光岡知足①)
「生きた菌が腸まで届くから健康になれるわけではないんです」(光岡知足②)
「腸内細菌と仲良くするための食事とは?」(光岡知足③)
「ミクロの空間(腸内環境)で起こっていることは、すべて世界とつながっている」(光岡知足④)

・佐古田三郎
「食べる、寝る、呼吸する、光を浴びる……生命を蘇生させるカギは日常にあります」(佐古田三郎①)
「病気の大半は“奇妙な感染症”と呼ぶべきものでしょう」(佐古田三郎②)
「全体を部分でとらえる発想そのものを見直すべき時期に来ています」(佐古田三郎③)

・高木由臣
「生物の大型化、多細胞化には『抑制系の進化』が関わっています」(高木由臣①)
「オスとメスが生じる前に、有性生殖の起源があったと考えています」(高木由臣②)

・中村桂子
「自分の世界観が決まっていればいいんです」(中村桂子①)
「これからは『普通に生きる』ための決心が必要かもしれません」(中村桂子②)

・金尚弘
「工場のプロセスも、最後は『好き嫌い』が問われてきますね」(金尚弘①)
「データを突き詰めていくことで「感覚」の大切さがわかってきました」(金尚弘②)

・上野川修一
「腸内細菌との『共生』を視野に入れた食のあり方が、これから問われてくる」(上野川修一①)
「共生が基本ですから、『無益な戦い』はやってはいけない」(上野川修一②)

・村上正晃
「『炎症回路』の活性化が多くの病気の発症につながっています」(村上正晃①)
「ストレスで腸が炎症を起こすメカニズムが明らかになってきました」(村上正晃②)

・竹田潔
「腸内細菌が共生できているのは、どの菌にも何らかの有益な作用があるから」(竹田潔①)
「腸内で免疫寛容が生じるカギは、ムチンでできた粘液層にある」(竹田潔②)

・斎藤博久
「いま、アレルギーのメカニズムが大きく塗り変わろうとしています」(斎藤博久①)
「いずれアレルギーという病態がどんなものか、完全に把握できる時代になるでしょう」(斎藤博久②)
「ビックデータがいくら全盛になろうと、ロジックがなくなったら、それはもう科学とは言えません」(斎藤博久③)

●ライフスタイル

・平澤勉
「この土地に、『ああ、よかった』と思って死ねるような文化を遺していきたいですね」(平澤勉①)
「ひたすら手鎌で草を刈りながら、これ以外何もいらない多幸感に満たされるんです」(平澤勉②)

・大塚知明
「一生懸命願う気持ちは、時空を超えて人に伝わるものなんです」(大塚知明①)
「密教の修行によって、一瞬でゾーンに入って集中力が増し、想いが届きやすくなるんです」(大塚知明②)

・加藤裕之
「下水処理システムは、人体における『腸』そのもの。人も社会も循環によって健康が保たれているんですね」(加藤裕之)

・須藤政子
「エステティシャンに必要なのは、お客様の心を開いていく『引き出し力』なんです」(須藤政子①)
「エステティックは、おしゃれをする、美味しいものを食べる……そうした自分を豊かにすることのひとつです」(須藤政子②)

・藻谷浩介
「人生を楽しんで生きていくには、楽観的かつ引き算思考が必要だと思いますね」(藻谷浩介①)
「触覚を磨き、『生き物としての自分』を取り戻すことが、これからの生き方のテーマになりますね」(藻谷浩介②)

・林良樹
「あの棚田の光景を見てすごく感動して、ここに住もうと直感的に思いました。日本人がつくってきた《生命の彫刻》そのものです」(林良樹)

・井島健至
「生命の原理を中心に据えることで、この世界がどう見えるのか? 巡礼の旅は、確信を身体化するプロセスそのものでした」(井島健至)

・浅葉和子
「素晴らしい未来をつくるため、これから秒読みで《虹の戦士》をいっぱいつくっていかないと」(浅葉和子①)
「《虹の戦士》の門を通れば、新しい自分が必ず生まれます。必ず、必ずです」(浅葉和子②)

・わたなべなおか×小谷野哲郎
「日常から出てきた物語が芸能と出会い、あの影絵が生まれたんだと思います」(わたなべなおか&小谷野哲郎)

・中島デコ
「食べ物のエネルギーのおかげでいまの自分がある。性格的なものも含め、すべて影響を受けていると思うんです」(中島デコ)

・レイア高橋
「自分の直観を信じ、怖がらず、自然のなかに飛び込むんです」(レイア高橋①)
「自然の扉は目の前にあるんですよ。『大丈夫、開けてごらん』と伝えるのが私の役割なのかな」(レイア高橋②)

●哲学

・藤田一照×中村桂子
「いますでに自分が「ある」ことを、思考をかぶせないで深く直接に味わっていくことが大事ですね」(中村桂子×藤田一照①)
「頭の中の理解だけにとどまらず、『ストンと腹に落とせる』のが日本人じゃないかと思うんです」(中村桂子×藤田一照②)

・藤田一照×齋藤学
「《いま》に対してベストを尽くしていくと、必要なドアは開いていく。自分に対する信頼が大事ですね」(藤田一照×齋藤学①)
「大事なのは、“path with heart”、心ある道を歩め。マインドよりハートに従うと人生が楽しくなる」(藤田一照×齋藤学②)

・土橋重隆&南方熊楠
「熊野古道発『大不思議界』行き ロゴスを超える旅へ出よう〜医師・土橋重隆さんと話した、熊楠の宇宙論」

・栗原康
「『他人に決められた生き方からドロップアウトしていいんだ』と、大杉栄に教えてもらった気がします」(栗原康①)
「『ぶっ壊れて自由になる』というところは、大杉栄と一緒なのかなと思いますね」(栗原康②)

・土橋重隆×幕内秀夫
「知りたかったのは病気の本当の原因、治療法ではないんですね」(土橋重隆×幕内秀夫①)
「日本人は“癒しの手段”が食事に偏りすぎていると思うんです」(土橋重隆×幕内秀夫②)

●ボディワーク

・松村卓
「Feel In Your Bones! 直観に従い、好きなことに打ち込めば、変幻自在な人生が現れます」(松村卓①)
「身体感覚を磨いていくと、骨はコチコチの固い物質ではなく、もっと滑らかなイメージに変わっていきます」(松村卓②)

・田畑浩良
「細胞のふるまいにゆだねるだけで、身体は自然に動き出します」(田畑浩良①)
「ずれに気づいたらまたハラの感覚に戻る。焦ったら動かず、身体の中心に戻ればいいんです」(田畑浩良②)