マジックが解け、どんな世界が見えてくる?

今回のテーマは、 
「マジックが解け、どんな世界が見えてくる?」。

いよいよ年の瀬、年末年始に向かって
いろいろなことが、めまぐるしく動き出していますね。

12月21日が冬至、翌22日がグレート・コンジャンクション。
これからは

「風の時代」

がやってくるそうですね。
すでにたくさんの人が語っているので、
いまさらという感じもありますが。。。

最近ふっとハンカチーフ・ブックスの在庫を調べていたら、
数年前に刊行した

「じぶん哲学」

という対談本が目に止まって。。。
この本のサブタイトルは結構変わっていて、

シルクハットから鳩が出てくるのはマジックでしょうか?

というんですね。笑
何のことかわからない? ここだけ切り取るとそうですよね。
簡単にネタばらしをすれば。。。

僕たちはこの社会で生きていくなかで、
知らないうちにたくさんの「マジック」にかかっている。。。

同書から関連箇所を一部引用してみましょう。

土橋 たとえば、シルクハットから鳩が出てきても、
それは本当じゃないわけですよね。
手品だとわからずに鳩が出てきたら、誰だってビックリすると思いますが、
タネがあるとわかれば見方が変わってきますよね。

幕内 その意味では、マジックとすら思っていない人のほうが
多いということですね。本当に鳩が出てくると思っている。

土橋 そう。医者にかかれば病気が良くなると思っているから、
わざわざ診てもらうわけでしょう? 

幕内 それがマジックだと? 

土橋 病気が治るということは、全然別のところにカギがあると思うんですね。
それがわかってしまえば「なあんだ」ということになる。
誤解されやすいと思うので強調しますが、
安易に医療批判をしているわけじゃないですよ。

幕内 もっと根本のところを話されているわけですね。

土橋 私は外科の仕事を自分なりに納得するまでやっていくなかで、
医療はマジックだということがわかってきた。
だから、このマジックのタネ明かしをしてみたいと思うようになったんですね。
マジックのまま、人生を終えたくないと。

幕内 先生の話で言えば、医者もマジックにかかっているわけでしょう? 

土橋 ええ。自分がマジックをしている側だったらまだいいんですけれど、
実際はそうではない。
マジックの枠の中にはめ込まれている自分がいる。 

幕内 だから、社会全体がマジックなんですよ。
(引用おわり)

どうでしょうか? この本は2016年に刊行したわけですが、
いま読んだほうがピンとくる人が多いかもしれません。

要は、何となく信じ込んでいたもの、受け入れていたものの価値が色あせ、
マジックのタネが見えてくる。。。

逆に言えば、

地に足のついたリアルなこと、嘘のないまっとうなもの

が見直され、普通に受け入れられるようになっていく。。。
僕はそんな時代に変わっていく気がしています。

なぜか? 情報が世界中を駆けめぐるようになり、
管理しきれなくなってきたことが理由の一つかもしれませんが。。。

それよりも何よりも、「正しさ」の追求に疲れてしまっているから。

僕はシンプルにそう感じています。

たとえば、コロナの報道ひとつとっても、
たくさんの「正しさ」が乱立していますよね?

そのどれかをチョイスし、支持したら、
べつの「正しさ」を受け入れにくくなり、
ヘタすると正しさの証明をはじめなくてはならなくなる。

気がつくとポジショントークするだけになってしまう。。。

正しさは無数にある。

それは決して不安なことではなく、
むしろ豊かさ、多様性の証しみたいなものだと思うんですね。

いいではないですか、自分と感じ方が違う人がいたって。

違うんだから意見は合わない。笑。
もちろん、価値観も違う。生き方も違う。

それをどうこう言うのではなく、自分のしたいことをすればいい。
そこにエネルギーを注げばいい。

対立しそうなところは調子を合わせて、
共通了解できるところで関わり合い、学び合い。。。

それがマジックの解けた世界のすがた。。。

それって単に小さくまとまるだけの話なのでは?
確かにそういう感じになる人もいるかもしれませんが、

マジックの解けた世界って広い。
枠の外れた先に、果てしない世界が広がっていると思うんですね。

なぜなら、「正しさ」を求めない代わりに、

「変わらないもの」

に価値を置き、普遍性という名の海を泳いでいくことになるから。。。

過去の時代、その広い海を探究してきたのが「宗教」と「哲学」。
いまの時代、その最前線にいるのが「科学」。

僕はそれらすべての叡智を受け入れ、統合し、

「ずっと変わらない、誰にとっても確かな物語」

を、じっくりカタチにしていこうと思っています。
一緒に泳ぎたい人、いや、おなじ船に乗っていきたい人。。。笑
ぜひご一緒しましょう。

次回の配信は、ここまでの話をふまえつつ、
僕の見えている世界のすがたをつづっていきたいと思います。
楽しみにお待ちください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。

セルフメンテナンス協会・メールマガジン2020/12/24配信)より転載

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