たましいのことって何だろう?

今日のテーマは、
「たましいのことって何だろう?」


今回は、ちょっと遠い昔の思い出話を。。。


20代の頃、ある雑誌の編集部で働いていたんですが、
同年代の女性にある大作家の熱烈なファンの方がいたんですね。


その名もズバリ、大江健三郎さん。


その名前はもちろん知ってましたが。。。
作品が難解という印象があり、読んでみようという気は湧いてこない。笑


「大江さんの何がいいの? どこに惹かれたの?」


そんな話をしたら、インタビューとか記事とかをコピーしたものをどさっと手渡され、
ざっと目を通したけれども、いまひとつピンとこない。。。


そんなこともあって数年が過ぎて、ある時、大江さんがテレビ番組でインタビューを受けていたのを、たまたま目にしたんですね。


正確な言葉は覚えてないですが、その番組のなかで大江さんがこんなことを言っていたんです。


「これからの若者には、たましいのことをやってもらいたい」


その瞬間、何かが氷解した感覚があり。。。
いや、そもそも、それ自体が自分へのメッセージとして響いてきました。


この「たましいのこと」というのは、いったい何でしょう?
皆さんはどんなことをイメージされますか?


スピリチュアルな文脈とは違っていて、うまく表現しにくいのですが。。。
僕自身、日々いろんな人たちと出会い、話をするなかで、
すーっと透き通るように、その人自身が見えてくる感覚がある。


それこそ、さまざまな取材をしたり、インタビューしたりするなかで。。。


「僕が見えているあなたはこんな感じですよ」


そう言いたくなる瞬間が何度もあったりするわけです。


本当は、その自分を自分自身で感じるのが一番なのかもしれません。
でも、そのすがたが幾重もの雲に覆われていて、どこか近くて遠くにいるような。。。


「自分の声が聞こえてこない」


「自分の思いが感じられない」


だから、僕はその雲の向こうの人に問いかける。
時にノイズで聞き取りにくいこともありますが、
でも、僕は目の前にいるあなたではないあなたに向かって聞いてみる。


「たぶん、こういうことを思ってるんですよね?」
「本当はこういうことを言いたかったんですよね?」


そう返した瞬間、パーっと表情が明るくなり、それこそ生気を取り戻す。
そうやって紡がれた言葉や文字が、
本や記事になるかどうかはどうでもいいことかもしれず。。。


大事なのは、思いを言葉に変えること。そして、わかりあうこと。


僕は今日もまた、僕が見えてるあなたに向かって、
ゆっくり耳を傾け、翻訳機のように声を再生させていく。


時代の寵児だった作家の思いをどこまで受け継いでいるのか、よくわかりませんが。。。
それが僕自身のシゴト、いや、人生そのものなのかもしれません。


ちなみに、今回の上映会で紹介する作品、
昔から親交があった映画監督、常井美幸さんの作品です。
(※8/21のメルマガより転載。上映会は終了しています)


サティシュ・クマールを通して出会った、
英国シューマッハ・カレッジで食と農に向き合った日々。。。


上映後のトークでは、その背後にある思いの部分、歩んできた道のりにも焦点を合わせ、
参加者の皆さんの日常と重ねていけたらと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。

 

セルフメンテナンス協会・メールマガジン2023/8/21配信)より転載

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