ウイルス感染と発症は違う!?

今回のテーマは、 
「ウイルス感染と発症は違う!?」 
です。 

新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきた。。。 
と報道されてますね。 

正直、感染者が増えていくことが 
どこまで問題なのか? 
感染のメカニズムをたどっていくと、 
すんなり危険!とは言えない、いろいろな背景が見えてきます。 

なぜ、こうした話をするかというと。。 
「感染」と「発症」の境界って、結構曖昧だと思うんですね。 

まず「感染」についてですが、 
ウイルスや病原菌が体内に侵入し、 
細胞に取りついた状態をそう呼んでいると思うのですが。。。 

その前に細胞に備わった免疫のセンサーが反応して、 
水際で防御されるわけです。 

これが、僕の本でもよく取り上げている「自然免疫」の働きですね。 

*詳しくはこちらをご覧ください。 
https://selfmaintenance.org/selfmainte-corona/

免疫というと、抗体がつくられることで 
二度目の感染が防げるとか、集団免疫が成立するとか、 

そういう話を耳にすることがあると思いますが。。。 
それはずっとあとの段階。 

初期段階では免疫細胞(白血球)だけでなく、 
全身の細胞が生体防御に働くわけで。。。 
これがうまく作用すれば、もちろん感染は生じません。 

だとしたらまず、 

《自然免疫を活性化させる「条件」を整える》 

それが大事だとわかりますね。 

ただ、いくら条件を整えても100%感染が防げるかというと、 
なかなかそうもいかないでしょう。 

なぜなら、少しでもとりこぼしてしまうと、 
ウイルスや病原菌が細胞に取りつき、 
たとえばウイルスの場合、 
取りついた細胞からエネルギーを拝借して、増殖していくからです。 

免疫が働くと何が起こるかというと、 
サイトカインという物質が分泌され、 
炎症を起こすことでウイルスが退治されるわけです。 

そう、免疫とは何かというと、炎症を起こす働きなんですね。 

炎症によって取りつかれた細胞もダメージを受けますから、 
結果として、のどがイガイガしたり、 
もう少し放置しておくと発熱したり。。。 

発熱したら「感染したな」と自分でも感じると思いますが、 
のどのイガイガ程度ならたまにありますよね。 
で、ほとんどの場合、無理をしなければ自然治癒していくでしょう。 

そもそも、炎症は身体の至るところで起こっています。 
なぜかというと、ストレスが炎症の引き金になることも多いからです。 

ストレスで交感神経の働きが過剰になり、血管が拡張すると、 
白血球が血液中に流れ込み、全身に伝わって、 
特定の部位で炎症を起こすことがわかっています。 

あまり知られていませんが、 
ほとんどの病気はこうした炎症の悪化が原因であり、 
うつのような精神疾患も脳の炎症が関わっていると言われているのです。 

不思議に思うかもしれませんが。。。 

「身体を守ってくれているはずの免疫の働きが、 
じつは病気を起こす原因もつくっている」 

というのが本当のようなんですね。 

ウイルスや病原菌による感染症は、 
こうした免疫が引き起こす炎症作用の一部。 

ウイルスに感染したかどうかが問題にされていますが、 
ストレスを抱えて生きている以上、 
炎症自体は身体のあちこちで起きているわけで。。。 

感染をいくら避けても、ストレスケアができていなければ、 
身体の中では炎症が広がるわけです。 

新型コロナウイルスの場合、 

「サイトカインが過剰分泌されることが重症化につながる」 

と聞いたことはありませんか? 

「サイトカインストーム」と呼ばれていますが、 
こうした過剰反応がなぜ起こるのか? 

いや、もっと言えば、感染したとしても、 
全員がサイトカインストームを起こすわけではありません。 

その違いはどこにあるのか? 
それはもう、その人が蓄積している炎症レベルの差、 
ストレス度によるではないでしょうか? 

そう、もともと炎症体質の人が重症化しやすいわけです。 
持病があったり、肥満であったり、 
さらに言えば、ハードワークで体が疲れ切っていたり。。。 

具体的には、こうした人が炎症を抱えやすいと言えます。 

だとすれば、まず目を向けるべきは、 

自分自身の日常の過ごし方、 

仕事のしかた、 

もっと言えば、生き方、のほうでしょう。 

特定の疾患を持っている人もいますし、 
高齢者の中には体が弱っている方もいますから、 
公衆衛生的には感染者の数の把握も必要かもしれません。 

でも、その数字に振り回されず、 

「重症化してしまうリスクをどれだけ抱えているか?」 

個人レベルで問うべきはそこでしょう。 

炎症自体は日々身体のなかで起こっている生理現象の一部ですが、 
たとえ軽度でも慢性化すると、 

じわじわと身体を蝕み、 
病気の発症リスクを上げていきます。 

繰り返しますが、感染症はその結果起こる病気の一つ。 

コロナのことばかり気にしていても、 
木を見て森を見ず、だと思いませんか? 

感染から発症、重症化に至るまで、 
いろいろな経過があり、単純に一本の線で結ぶことは容易ではありません。 

実際、感染の初期段階だけ見ても、 
自然免疫がいろいろな形で働いてくれています。 

免疫の働きは細胞の活性度に依存しているので、 
自然免疫が働くかどうかのカギは、 

単純明快、細胞が元気かどうか? 

細胞は栄養と酸素で成り立っているので、 
何をどう食べ、どう過ごすか? 

もう一つ言えば、やはりストレスとの向き合い方、 
このあたりに尽きますよね。 

感染を避けること以上に、もっと当たり前に大事なこと、 
というよりも、普段から意識するべきこと。。。 

こうした点をふまえると、 
いまこのタイミングで、僕たちがセルフメンテナンス協会を立ち上げた意味も、 
より見えてくるのではないかと思います。 

コロナの自粛が本格化したのが、ちょうど春分の頃。 

夏至に至る過程で自粛も一段落し、 
いったんは落ち着いた感がありますが。。。 
次の秋分、さらに冬至へ至る頃、世の中はどうなっているか?  

いや、自分自身、どこに向かって、どう変化しているでしょうか? 
アップデートされている? それとも。。。 

次回は、この続編として、 
「新型コロナウイルスによって社会はどう変わるか?」 
をお届けしたいと思います。 

セルフメンテナンス協会・メールマガジン2020/07/06配信)より転載