ファスティングの目的はデトックスだけにあらず!?
今回のテーマは、
「ファスティングの目的はデトックスだけにあらず!?」
この3日間、あるところでファスティングのリトリートに参加していました。
普段よりかなりストイックに、
でも、だからといって、普段より頑張らない。。。笑
(※2021/12/16のメルマガより転載)
いろいろな情報をオフにして、内なる声を聞き、
ゆったりと時間をすごし。。。
わずかな時間でしたが、無事にカリキュラムを終えることで、
心身ともに軽やかで、気持ちは穏やか、
視野もふわーっと驚くほどに開けてきました。
食べないことで元気になる。
栄養学では正面から教えていない、でも、伝統的に様々なかたちで試され、
受け継がれてきたセルフメンテナンスの基本。
その効用が、身をもって体感できた気がしています。
こうした「食べない時間」を過ごしながら感じたのは、
「感じて生きる」
ことの大切さ。
直感が大事だということはいろいろな人が語っていますが、
でも、つい考えすぎてしまう。
考えることがいけないわけではなく、
考えることによって、感じることがぶれてしまう。
結果として自分を見失ってしまう。。
ほかの動物は、感じるままに生きていけますが、
ヒトという生き物は感じることと考えること、
この二つをうまく調和させ、
「感じたことに意味を与え、生きることを物語化する」
その繰り返しのなかで個々の人生がつくられ、
その総和として歴史や文化、さらには神話が生まれ。。。
記憶の大きなプールのなかに、
さまざまな伝聞、伝承などが積み重なることで、
「集合知」
をつくりだしてきました。
考えることは大事ですが、根っこにあるのは感じることのほう。
感じることを忘れてしまうと、
目の前の現実をこなしていくばかりになり、
物語はなかなか生まれません。
自分はなぜ生きているのか? どう生きていくのか?
人から与えられた物語ではなく、
自分自身が生み出した、自分のための物語。
それは自分の気持ちを大事にし、
言葉や態度に表そうとするところではじめてつくられます。
ヒトという生き物がすばらしいのは、物語をつくることができるから。
それは決して抽象的なものではなく、
「手応え」
「共感」
「確信」
といったかたちで他者に伝わり、
やがて、次の時代にも引き継がれていきます。
繰り返しますが、それが歴史であり、文化なんですね。
何よりも自分自身が豊かになり、生き方の濃度が変わってきます。
考えることに疲れてしまったら、感じる時間をつくること。
ファスティング(断食)は、単にデトックスすることが目的ではなく、
感じる時間をつくるための先人たちの知恵そのもの。
食べるということを一時的に遮断するだけで、
本来持っていた感じる力がよみがえり、自然と湧き上がってくる。
まず、日常のなかに「考えない時間」を、少しずつ組み込んでいきましょう。
ファスティングに限らず、いろいろとすき間を見つけ、
日常のリズムのなかに
「生産的ではない時間」
をつくってみる。そうすると、生産的であることが必ずしも生産的とは言えず、
そこからはなれることが、新しいものを生み出す
クリエイティブの母体
であることも、きっと感じられるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。
*セルフメンテナンス協会・メールマガジン(2021/12/16配信)より転載
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自らの「体」と「心」と「脳(思考⇒行動)」を能動的にメンテナンスすることにより、
自らのポテンシャルを最大化させ、自分自身や社会の幸福度を高める。
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