変わろうとしなくても変われるのはなぜ?

今回のテーマは、
「変わろうとしなくても変われるのはなぜ?」。

セルフメンテナンスをして、いい具合に心と体が整ってくると、
たとえば、風や雲の動きとか、鳥の声とか、
自分を取り巻く世界に目が向きやすくなるのを感じます。

まあ、ちょっと感受性がアップするというか、
心にゆとりが出てくるということだと思いますが。。。

ちょっと面白いなと感じるのは、
人の思いもおなじように大気中に流れているのがわかるというか、
空の雲がゆっくり動いて形を変えていくように、
僕たち一人ひとりの感情も移ろっていく。。。

もっと言えば、それが折り重なってこの世界ができている。

だから、一人で生きているなんてことは決してないし、
僕たちはいつもどこかで誰かの声を聞いている。

それがわかってくると、なんとも言えない安心感が生まれるし、
人をコントロールしようとか、都合よく動かしてやろうとか、
そういう気持ちは減ってきて、

「この人はこの方向に進みたがっているんだな。
だったら、どんなふうに声をかけてみたらいいかな?」

あれこれ想像して、できることを試してみて、
そうは言っても、あまりうまくいかないこともあったり。。。笑

結局のところ、そんなことを繰り返しながら、
いろんな記憶を重ね、理解を重ね、目に映る世界を豊かにしていく。

それが人生なのだとしたら、大事なのは、

「いま」

という瞬間のなかでできることに
自分自身のエネルギーを限りなく投下すること。

やることをやって後悔しないこと。言い訳しないこと。

ただ、それはそうだと思っていたとしても、
元気でないと体がついてこないし、感情も不安定になる。

ヒトの身体にはさまざまな感覚が備わっていますが。。。

身体が整っていないと思考ばかりがうごめいて、
不安や心配が増幅されてしまう。
生き物が本来宿っているはずの本能直感が封じ込められ、

「自分の本当の気持ち」

がわからなくなってしまう。
セルフメンテナンスで身体が整い、健康になるのはいいことですが、
健康は生きるための手段ですよね?

大事なのはやっぱり気持ち。

日々いろいろな相談を受けたり、対話をしたりしていると、
その人の気持ちがふわっと浮かび上がって、
この世界の外に出たがっているのが見えてきたりします。

何のために生きているのかと言ったら、
自分が生きたいと思うように生きたいわけですよね?

そこを出発点にして、不安や心配のオブラートを外し、
おっかなびっくりでも少し前に進んでみる。

まるで雲の動きを見るように、ちょこっと感情から離れて、

「雲(感情)を観察している自分」

を意識してみたらどうでしょう?
それが落ち着くということ、世界を信頼し、変化を待つということ。

変わろうとしなくても変わるようにできている、

なぜなら、それが自然だから。自然はそういうふうに成り立っているから。

だから、焦って変わろうとする気持ちを少し保留にして、
時には立ち止まって景色を眺め、
何はともあれ、ゆっくり呼吸してみませんか?

人を変えよう、操ろうという思いから離れて、
やはり雲の動きを見るように、その人の気持ちを感じてみませんか?

そういう「ゆとり」をつくると、ぽっかり空いた心のなかに、
いろんな気づきや発見が入ってきます。

セルフメンテナンスは健康のためにあるのではなく、

変化する自分を信じるための土台づくり。。。

そうとらえてみることが、まず大事なのかなと感じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。

セルフメンテナンス協会・メールマガジン2022/5/9配信)より転載

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