「ホルモンバランスをどう整えるか?」

さて、今回のテーマは、
「ホルモンバランスをどう整えるか?」

前回、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン。。。
この3つのホルモンの関わりについてお伝えしました。
ざっとおさらいすると、

快楽ホルモン=ドーパミン

がまずつくられ、
このドーパミンから心身を戦闘モードにさせるノルアドレナリン、
そして、アドレナリンがつくられる。

要するに、生きることの根源には、
「心地よさを求める感覚」があるということ。

この心地よさは、即物的な快楽欲求などではなく、
おそらく小さな菌ですら欲している。。。その意味で根源的なもの。
たとえば、大腸菌のような生き物にも、

「心地よいものに近づき、嫌いなものから遠ざかる」

性質が備わっており、これが「感情」の原点であると考えられています。
(「走性」と呼ばれています)

「素直に生きる」ということは、
「快=心地よさ」に従うということであるはずですが、
前回もお伝えしたように、
こうした「快」が思うように手に入らないことも少なくありません。

だから、ドーパミンがノルアドレナリン、アドレナリンに変化した、
アグレッシブに獲物を求める
「戦い」が必要になったと言えるわけですが。。。

進化したヒトという生き物は、

心地よさを手に入れようと、過剰に頑張ったり。。。
どうやったら手に入れられるのかと、過剰に思い悩んだり。。。

ついつい過剰な方向に進みがちです。
この過剰さが蓄積されていくと、
ホルモンの分泌がおかしくなり、心身がアンバランスになりますね?

「ホルモンバランスの崩れ」

と呼ばれているのはこの状態を指していると言えますが、
なかなか手強いな〜と思うのは、
ホルモンはわかっているだけで100種類以上あり、
個々の働きが連動しているからです。

たとえば。。。
戦闘モードになると血糖値が上がりますが、
この上昇をコントロールしているのが、すい臓から分泌されるインスリン

また、活動エネルギーを生み出すために
体内の糖質を脂質を分解してくれるのが、甲状腺ホルモン

それと同時に、副腎からはコルチゾールというホルモンも分泌され、
ストレスから身を守ろうとします。

もちろん、こうした戦闘モード以外にもホルモンは分泌されます。

たとえば、ちょっと疲れたな〜と感じた時、
子どもやペットを抱き締めるとそれだけで気持ちが癒されますね。
この時、脳の下垂体から分泌されるのが
「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシン

また、心を安定させてくれるセロトニンは、
覚醒ホルモンとも呼ばれ、
朝起きて、太陽の光を浴びると分泌が高まり、
夕方になると分泌が減っていきます。

このセロトニンと入れ替わるように分泌されるのが、メラトニン
こちらが分泌されると眠気が起きるため、
睡眠ホルモンと呼ばれています。

他にも挙げていくとキリがないですが。。。
活動と休息、オンとオフ、昼と夜など、
ホルモンの分泌は生き方や自然のリズムと深くつながっている
ことが見えてくるでしょう。

取り上げられることの多い性ホルモンも同様です。

女性ホルモンであるエストロゲン
男性ホルモンであるテストステロン
それぞれ「女らしさ」「男らしさ」を生み出してくれますが、
男性にも女性ホルモンが、女性にも男性ホルモンが備わっていることは
ご存じだったでしょうか?

性別によって「らしさ」の傾向はもちろんありますが。。。
男女問わず、どちらの性ホルモンも分泌されているわけですから、
他のホルモンと同様、つねに

バランス

が求められることが見えてきますよね。
そう、「強さ」と「優しさ」のバランスがとても大事なのです。

リズムが乱れてくるとこうしたバランスが乱れ、
日々の体調はもちろん、とくに「気分」の面で変調が出てきます。

生きるということは、バランスをとるということ。

何に対して? 
わたしとあなた、わたしと世界に対して。

自己と他者、ウチとソトに対して。

この対比のなかで、ヒトという生き物は刺激を受け取り、
喜んだり、悲しんだり、怒ったり、笑ったり。。。
こうした感情を発露させながら、

どう生きるか?

もっと言えば、

どう生きれば心地よいのか? どう生きれば「自分らしく」いられるのか?

たえず思いをめぐらせ、「価値」を生むようにセットされています。

バランスが崩れること自体が悪いわけではありません。
それは、生きている以上、当たり前のこと。

バランスが崩れるからこそ、
バランスを生み出している力の本質が見えてくる。

「相対のなかの絶対」が感じとれるようになる。

仏教ではそれを「中庸」と呼んでいますが、
自己を知り、世界を認識する。。。
この世界はゆらぎのなかで「覚醒」がうながされてきたわけです。

もちろん、あまりにバランスが崩れすぎてしまったら、
つらさや苦しさばかりが増えていき、
心地よさ、喜び、幸福感。。。はどんどん遠ざかるでしょう。

バランスの崩れは決して心地よくはありませんが、
身体の変化を見守っていくと、
振り子が揺れるようにして、
身体は少しずつ心地よい方向に導かれていきます。

これまで繰り返しお伝えしてきた

「ホメオスタシス」(恒常性)

という身体の働きをここに重ね合わせてください。

ホルモンバランスもホメオスタシスの一部に他なりません。

こうしたもう一括り大きなバランス作用のなかで
個々のホルモンの働きをとらえ直すと、
調子が崩れることがあっても落ち着いて受け止められるようになります。

とりわけカギになるのは、腸と脳の関わり。

気分が上がったり、下がったり。。。

不安定なメンタルを改善していくには、
まず腸の健康が求められます。

腸を元気にするには、やはり食事。それからリズム。。。

このあたりがつながってくると、
セルフメンテナンスの土台が見えてくるでしょう。

脳内ホルモンの働きも大切ですが、
思い(感情)だけを変えようとしてもうまくはいきません。

ホメオスタシスという「見取り図」をイメージし、
身体全体の「状態」を俯瞰しながら、
いまの自分に合った整え方を見つけていく。。。

それ自体が「自己を知る」プロセスであり、
過剰なアドレナリン放出から抜け出し、
心地よい生き方を見つけていくカギにもなるでしょう。

次回のメルマガは、今回の内容をふまえつつ、
「細胞&ミトコンドリア活性化で脳がスパークする!」 をテーマにお届けしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。