ミトコンドリアでポテンシャルが最大化できる理由
今回のテーマは、
「ミトコンドリアでポテンシャルが最大化できる理由」。
前回、細胞内のエネルギー工場である
ミトコンドリアの働きについて、
体温との関わりを交えながらお伝えしました。
体温は、いわば細胞が元気に働いているかどうかのバロメーター。
たとえば、同じオフィスでも、
明るい陽が差し込んだ天気の日は、心地よく仕事ができますよね?
もっと言うと、ある程度の清潔さが保たれ、
デスクまわりも適度に整頓できていたほうが、
やる気が湧いて、仕事もきっとはかどるでしょう。
細胞も同様で、細胞を一つの会社に見立てた場合、
あまり劣悪な「職場環境」ではミトコンドリアは思うように働けず、
活動エネルギーも生み出しにくくなります。
結果として、細胞の活力が落ちてしまう。。。
放置しておくと、体調不良、メンタルの不調、
さまざまな病気の発症につながっていくわけですね。
少々環境が悪くても、「気合」で乗り切れば大丈夫?
じつはそういう精神論にも一理はあって。。。笑
ミトコンドリアは酸素を使ってじっくりとエネルギーを生み出すため、
急な事態にはもう一つの
「解糖系」
という工場が働くことになります。
「糖を分解する」と書くように、解糖系のエネルギー源は糖質!
しかも、酸素を必要としないため。。。
ここ一番で頑張りが必要という時、
ガーッとどんぶりご飯を食べたり、チョコレートを食べたりすれば、
短時間でエネルギーがつくられ、
目の前の仕事を片付けることもできます。
だから、解糖系という工場も必要ではあるんですが。。。
これはいわば短距離走の世界。
100メートルを10秒台、あるいは9秒台で走れたら、
オリンピックで金メダルがとれるかもしれませんが。。。
でも、長くは続かないですね。
そう、もっと走るには酸素が必要。何のために?
ミトコンドリアというよりたくさんのエネルギーを生み出す工場を、
しっかりとフル稼働させるため。
人生は、基本的には「長距離走」です。
だから、適度に栄養を摂るのはもちろん、
ゆっくり呼吸し酸素を取り入れ、細胞内のミトコンドリアを動かす。。。
食べて、息をする。
こうした日常の繰り返しのなかで
「ゆとり」が生まれ、
文字通り「息の長い」活動が可能になってくるわけです。
気合や精神力が必要なこともあるかもしれませんが、
そういう状況ばかりが続いていると、代謝が落ちて、体温も下がります。
同時に酸素も細胞に行き渡らない。。。
そうした「低体温・低酸素」の状態は、
ミトコンドリアもちゃんと働いてくれないですよね?
それは、自律神経のバランスが崩れ、
交感神経が過剰に働いた、とてもストレスフルな状態。
この状態が慢性化するとどうなるか?
細胞内では「解糖系を酷使する状態」が続くことになりますね。
解糖系は気合と根性の世界。
ここを乗り越え、ミトコンドリアの膨大なエネルギーを手に入れるには、まさに一呼吸入れる。。。
そう、ここ一番に慌てず、落ち着くこと。
頑張らないとならない状況下で頑張りすぎないこと。
それはただ無理をしない、ストレスケアするというだけでにとまらず、
自分の細胞に内在する可能性を信じること。
そこに、これまで生物が繰り返し体験してきた
「進化」
のカギが眠っているんです。
つらいな、苦しいなと思った時、ゆっくり呼吸しましょう。
それでもつらかったら、温めましょう。
そう、自分を内なる力を信じて、変化を信じて。。。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。
*セルフメンテナンス協会・メールマガジン(2021/10/28配信)より転載
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自らの「体」と「心」と「脳(思考⇒行動)」を能動的にメンテナンスすることにより、
自らのポテンシャルを最大化させ、自分自身や社会の幸福度を高める。
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