対話(ダイアローグ)もセルフメンテナンス!?
今回のテーマは、
「対話(ダイアローグ)もセルフメンテナンス!?」。
少し前のメルマガで、ヒトという生き物の特徴について書きました。
もう一回挙げていくと。。。
「食べる」
「移動する」
「話す」
食べるというのは、単細胞の生き物だった時代からはじまった、
生きるための基本手段ですね。
そう、生きることは食べること。
生物にとって「いかに食べるか」は「いかに生きるか」であり、
それが快・不快の起源とも重なり、
メンタル(感情)の形成にも深く関わり合っていたわけです。
生物の歴史のなかでは、ここが一番古いパートですが、
その後、進化の過程で動物と植物に枝分かれし、
このうちの動物は、移動することで食を得る生き方を選びました。
人類もこの捕食手段を受け継ぎ、
何代もかけて、世界中に散らばっていきました。
食べるために移動する。
ここに、旅の起源があったことも見えてくるでしょう。
旅というのは、観光のイメージが強いですが、
いかに生きるか(食べるか)という切実なところから始まったんですね。
このあたりは「フードジャーニー」という本のなかで
詳しく書きましたが。。。
ヒトにはもう一つ、ヒトをヒトたらしめている特性があります。
それが、話すということ。
コミュニケーション自体はどんな生き物も行っていますが、
言語を駆使して意思疎通を図るのは、
おそらくヒトという生き物だけでしょう。
ちゃんと食べられているか?
ちゃんと動けているか?
ちゃんと話せているか?
この3つが生きることの基本であり、
日常の快・不快、心身の健康に深く関わっている。
つまり、セルフメンテナンスの基本でもあるわけなんです。
食べることと動くこと、動くことの延長にある旅すること。
このあたりについてはよく話してきましたが、
話すということはどうでしょう?
話すことがセルフメンテナンスにつながっている?
すぐにはピンと来ない人もいるかもしれませんが。。。
話すことって、単なる情報伝達にとどまらず、
「思いを出す」
ということにつながっていますよね。
情報を取り入れるだけでなく、人の話を聞くだけでもなく、
思いをちゃんと吐き出せなかったら、
感情が滞って、ストレスが増し、心も体もつらくなります。
食べることも、入れて出す。。。
しっかり消化吸収できて、しっかり排泄できることで
心地よさが生まれ、健康が確保できる。
話すということも同じ。
入れて出して、その繰り返しで心身の健康が保たれ、
喜びや発見が生まれ、なによりも元気でいられるわけです。
健康的な食べ方が存在するのとおなじように、
健康的な話し方というものも存在する。。。
それがダイアローグ、対話なんですね。
対話することの基本は、相手を論破することではなく、
まず場に思いを出すこと。
相手に変化をうながすのではなく、場が変化するのを待つこと。
そうやって場に生まれたものを受け取って、
自分の気づきや行動に変えていくこと。
こうしたコミュニケーションって、
古い時代、もともと先住民たちが焚き火を囲んでやっていた、
人類にとって普遍的な行為だと言われています。
そう、対話とは「原点回帰」すること。
食べることも、旅することも、対話することも、
すべて当たり前に行われていたこと、大事にされていたこと。
もっと言えば、切実だったこと。
忘れていたことを思い出し、心地よさを取り戻す。。。
気持ちがちょっと枯れてるなと、ささくれだってるなと思ったら、
「そもそも」の世界に帰ってみる。
今回の出版を機に、
話すこと、対話することの大切さに目を向けてもらえたら、
とても嬉しく思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。
*セルフメンテナンス協会・メールマガジン(2022/4/18配信)より転載
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自らの「体」と「心」と「脳(思考⇒行動)」を能動的にメンテナンスすることにより、
自らのポテンシャルを最大化させ、自分自身や社会の幸福度を高める。
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