人生はA面とB面から成り立っている!?
今回のテーマは、
「人生はA面とB面から成り立っている!?」。
皆さんは、テレビはよくご覧になりますか?
最近では、まったく観ない
という人も増えてきているのかもしれませんが。。
僕はなんとなくつけて、なんとなく観ることもあって、
そのなかでヒントをもらうことも結構あります。
今日はそのひとつを取り上げたいと思いますが。。。
歴史学者の磯田道史さんが司会をつとめている歴史番組で、
鎌倉時代を取り上げている回があって、
(詳しくはこちら)
そう、大河ドラマ(鎌倉殿の13人)の内容に合わせての
テーマ設定だったわけですが。。。
「この時代の人たちは、
神仏の力が現れるA面と現実の世界のB面、
二つの世界を感じながら生きていた」
ふと飛び出した磯田さんのコメントに、
ちょっと「おおっ〜」と思ったんですね。
つまり、目の前に現れている世界はあくまでB面。
その奥なのか、向こうなのか。。。
そこにはA面と呼ばれる《神仏の世界》があって、
中世の人たちは、あたかも現実世界で人が生きているのと同じように、
神仏の存在も感じていた。
磯田さんの言葉のニュアンスでは、
それは信仰といったたぐいのものではなく、もっと生々しい。。。
「A面のほうに本当の世界があって、
それが時々、B面のほうに漏れ出してくるわけですね」
こんなコメントも口にされていました。
この漏れ出してくるという感覚。。。
たとえば、祟りだったり、ご利益だったり、神のお告げだったり。。。
かつて、歴史学の文脈のなかでは、
「ただそう感じていただけ=実際はそんなものはない」
とまるで「迷信」のようにとらえられていたと思いますが。。。
ちょっと俯瞰してとらえてみると、
迷信かどうかも物差しの一つかもしれず。。。
少なくとも、中世の人たちはそういう感覚の中で生きていた。
A面とB面を併せ持った世界にリアリズムを感じ、
それが集合無意識のようにその時代の価値観をつくり、歴史が動いていた。。。
そんな視点に立つことができたら、
歴史のとらえ方が大きく変わってきますよね?
いや、そればかりでなく、
「いま自分が感じていることも絶対ではなく、
その時代のなかでつくりだされた価値観の一つにすぎない」
ある種の「理性の揺らぎ」を伴いつつ。。。
この世界の多様性に気づき、豊かさが増していく契機になると思うんですね。
大事なのは、自分がいま感じている世界からいったん離れること。
A面とB面という話が出ましたが、
A面は神仏がすまうスピリチュアルな空間ばかりでなく。。。
●歴史:過去・現代・未来へと続く時間軸(=タテ軸)
●地理:日常の外に広がる国、地域、自然などの空間軸(=ヨコ軸)
時間軸と空間軸、この2つを織り交ぜ、経験を重ねていくことで、
目の前の世界はいくらでも広がっていく。
そうやって自分の感じる世界を広げていくことも、セルフメンテナンス。
そのあたりが実感できるようになると、
「イメージや体験を通して自分の世界を塗り替えていくことも、
心身のバランスを整え、人生の豊かさを深めていく大事なプロセスなんだな」
そう自然と思えてくるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
一緒にセルフメンテナンスをして豊かな人生を創りましょう。
*セルフメンテナンス協会・メールマガジン(2022/6/23配信)より転載
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
自らの「体」と「心」と「脳(思考⇒行動)」を能動的にメンテナンスすることにより、
自らのポテンシャルを最大化させ、自分自身や社会の幸福度を高める。
‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
NPO法人 日本セルフメンテナンス協会
〒151-0055 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-11
TEL:03-3354-3281
HP: https://selfmaintenance.org/
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 長沼ブログ2023.11.21嫌なこと=悪いこととは限らない
- 長沼ブログ2023.11.14悩みが一瞬で気にならなくなる方法とは?
- 長沼ブログ2023.11.10行き詰まった人生を一変させる意外な視点とは?
- 長沼ブログ2023.11.07「腹が座る」ってどういうことだろう?